子どもの発達と「固有覚」|敏感・鈍感の特徴と家庭でできる遊び

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はじめに

こんにちは、もんパパです。

今回は子どもの発達を考えるうえで大切な「感覚」のひとつ固有覚(こゆうかく)についてお話します。今日も、「固有覚とは何か?」「敏感・鈍感だとどうなる?」「日常でできる遊び」について解説します。

固有覚ってそもそも何?

「固有覚(こゆうかく)」は、体の動きや力の入れ具合を感じ取る感覚です。
たとえば….

  • 目を閉じていても自分の腕がどこにあるか分かる。
  • 違う重さの2つの箱を持ち上げた時にどちらが重いかすぐに分かる。

こんな事が出来るのは、この固有覚のおかげ。

筋肉や関節、腱にあるセンサーが「どのくらい力を入れているか」「体がどんな姿勢か」を脳に伝えてくれるため、運動の調整や姿勢の維持、動作のスムーズさに大きく関わっています。

この固有覚がうまく働かないと、「力加減が難しい」「姿勢が崩れやすい」「落ち着きがない」といった行動が見られることがあります。


固有覚が「鈍感」だとどうなる?

固有覚が鈍感だと、体の動きや力加減を感じにくくなります。
そのため、こんな特徴が見られることがあります。

  • 力の加減が難しく、物を強く握りすぎたり、すぐ落としたりする
  • 姿勢が崩れやすく、長く座っていられない
  • 字を書くときに筆圧が一定でない
  • 体をよく動かしていないと落ち着かない

たとえば、教室でじっと座っていられなかったり、工作や字を書くときに力の加減が難しい場合、固有覚がうまく働いていないことがあります。


固有覚が「敏感」だとどうなる?

逆に、固有覚が敏感すぎると「体を動かすこと」自体に違和感を感じることがあります。
次のような特徴が見られることも。

  • 物の扱いが雑になる
  • 姿勢を変えたがらない
  • 人に身体を動かされる事を嫌う
  • 力を抜くのが苦手で、常に体がこわばっている

こうした場合も、子どもの性格ではなく「体の感じ方」によるものかもしれません。


日常でできる“固有覚”を育てる遊び

特別な道具がなくても、家庭の中で自然に固有覚を育てることができます
ここでは2つの遊びをご紹介します。

お相撲さんになっちゃおうゲーム

ひざに手を当て、四股を踏みます。子どもが楽しめるように「ドーン」など効果音なども付けてあげて子どもが楽しめる工夫が出来るといいですね。力を入れながらバランスを取ることで楽しみながら固有感覚の使い方を覚えていきます。

これだけではなく、「押し相撲」をしたり「おしり相撲」をしたりして色んな相撲体験をしてみましょう。

タオル歩きゲーム

おしりや足の下からタオルが離れないように気をつけながら移動する遊びです。タオルを軽く押さえつつ移動することで力加減などをつかみ固有感覚を育てます。

慣れてきたら、体育座りの姿勢になって「おしりと足だけで前進」してみたり、両足でタオルを踏んだまま少しづつ足を前に動かして進む「タオルふみ歩き」など色んな移動方法を試してみましょう。


まとめ

固有覚は、体を思い通りに動かすための土台の感覚です。
この感覚がしっかり働くと、姿勢が安定し、集中力も高まりやすくなります。

前回紹介した「前庭覚(バランスの感覚)」とも深く関係していて、どちらも子どもの発達を支える大切な要素。
ぜひ、日常の中で楽しみながら育てていきましょう。

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