「いつまで練習しても、逆上がりができない…」
そんな悩みを抱えている親御さん、多いのではないでしょうか。
うちの長男(2026年現在、小学3年生)も、最初は全く逆上がりができませんでした。
でも、寝る前にたった10分程度の練習を、約1ヶ月続けただけで、できるようになりました。
そして、面白いことに、長男が逆上がりをできるようになった後、保育園年長の次男は特別な練習をほとんどしないまま、いつの間にかできるようになっていたんです。
作業療法士として2児を育てる私が、長男の「練習タイプ」の逆上がり克服法と、次男の「まさかの近道」、その両方の実体験をもとに、逆上がりに必要な力と練習法をお伝えします。
逆上がりができない子は多い?うちの長男も最初はできなかった

長男が逆上がりに興味を持ったきっかけは、小学校で逆上がりができる子を見たことでした。
「逆上がりができるようになりたい」
と言い出し、誕生日プレゼントに室内鉄棒をリクエストしたところから、自宅練習が始まりました。
逆上がりは、普段の生活にはあまり出てこない「体を鉄棒に巻きつける」という特殊な動きです。
イメージできないまま練習しても、なかなか上達しません。
長男も最初は、足をふり上げても体が鉄棒から離れてしまったり、お腹が鉄棒に巻きつかずにそのまま落ちてしまったり、苦労していました。
【練習タイプ】OTが解説する逆上がりに必要な3つの力

逆上がりを作業療法士の視点で分解すると、主に3つの力が必要になります。
🎯 逆上がりに必要な3つの力
①ふり上げ力:足を後ろから前に高く振り上げる力
②巻きつけ力:体を丸めて鉄棒に巻きつける力
③腕・体幹の力:お尻を持ち上げ、頭を起こして体を回転させきる力
逆上がりが苦手な子の多くは、このどれかが特に弱いことが多いです。
長男の場合は、③の「お尻を持ち上げてから頭を起こして回転する」最後の一歩でいつも止まってしまっていました。
苦手な部分が分かれば、そこだけを補う練習を取り入れることができます。
【練習タイプ】長男が実践した自宅練習メニュー
室内鉄棒を使って、寝る前の10分程度、ほぼ毎日(気が向かない日は休みつつ)取り組んだ練習メニューがこちらです。
ふり上げ力アップの練習

親が頭の高さくらいに手をかざし、そこを目がけて足をキックするように何度もふり上げる練習。
「誰かの手を蹴るつもり」で行うと、ふり上げの高さがイメージしやすくなります。
巻きつけ力アップの練習(ゆりかごジャンケン)

2人で背を向けて膝を抱えて座り、そのまま後ろにゴロンと転がりながらジャンケンポン。
体を丸めるクセをつける、遊び感覚の練習です。
鉄パイプを使った介助回転練習
長男が一番苦手だった「お尻を持ち上げてから頭を起こして回転する」動きには、こんな練習を取り入れました。

- 室内鉄棒の鉄パイプ部分だけを外し、大人はパイプの左右を持ちます。
(力に自信のない方は2人で持つようにしてください) - 子どもは背臥位(仰向け)になってパイプを握り、股関節を曲げて足を上げます。
- お尻が上がったタイミングでパイプを持ち上げます。
この過程を行うことで、お腹が鉄棒から離れずにクルッと回転できる感覚を体験できます。
「回転する感覚」を先に体に覚えさせておくことで、実際に一人で鉄棒に挑戦したときのイメージがつかみやすくなったように感じます。
体を引きつけて10秒キープ(腕の力)

鉄棒に腕を曲げてぶら下がり、鉄棒の上にあごをのせるような気持ちで体を引きつけ、そのまま10秒キープ。
腕力と「体を鉄棒に近づける」感覚を育てます。
体幹バランスを整えるポーズ(体幹の力)

仰向けで両足を高く持ち上げ、腰を手で支えてキープするポーズも一緒に行いました。
体幹の前面・背面のバランスを整えることが、回転時の姿勢の安定につながります。
心が折れそうな時の声かけのコツ|できたことを見つけて褒める

練習を始めた当初は、長男も何度もうまくいかず、心が折れそうになっている様子が何度もありました。
そんな時、見ていると「できていないこと」の方がどうしても目につきやすいのですが、できるだけ「できたこと」にフォーカスして声をかけるようにしていました。
例えば「キープが5秒しかできなかったのに、今日は10秒できたね」というように、小さな成長を見つけて伝える。
これだけでも、子どものモチベーションは大きく変わります。
逆上がりは1ヶ月ほどで習得しましたが、その過程で本人が「できないからやらない」と諦めずに続けられたのは、この声かけが大きかったように思います。
【まさかの近道】次男はほぼ練習せずにできた話

長男が練習している間、次男はいつも近くでその様子を見ていました。
室内鉄棒は常に自宅にあったので、長男が練習するたびに、次男も「自分も」と言って一緒にやりたがる場面がよくありました。
ただ次男にとっては「逆上がりの練習」というより、「兄と一緒に遊んでいる」という感覚だったと思います。
ふり上げの練習やゆりかごジャンケンも、本人は遊びの一環として真似していただけでした。
そして長男が逆上がりができるようになると、次男も「逆上がりやりたい」と言うようになりました。
長男ほど真剣に練習していたわけではなく、気が向いたときに一緒に遊ぶ程度。
それでも実際に挑戦してみると、すでに体の使い方がしっかり身についていたんです。
「おおー!もう少しでいけるんじゃない?」
「いけー!」
と声をかけているうちに、あっさりできてしまいました。
なぜ「見て真似する」だけで形ができていたのか?OT視点で解説

次男のケースは、作業療法の視点で見ると「観察学習(モデリング)」がうまく働いた例だと考えられます。
子どもは、すぐ近くで繰り返し見ている動きを、本人が意識しなくても少しずつ体に取り込んでいきます。
次男は「練習させられている」感覚がなく、兄の真似として自然に何度も同じ動きを経験していたため、いつの間にか逆上がりに必要な力や感覚の土台ができていたのだと思います。
「やらされる練習」よりも「楽しいから繰り返す遊び」の方が、結果的に多くの反復につながりやすいということも、このエピソードから感じられるポイントです。
うちの子はどっちのタイプ?練習法の選び方
🏗 長男タイプ(じっくり練習タイプ)
逆上がりに興味はあるけど苦手意識がある子、年齢が上で「失敗したくない」気持ちが強い子には、3つの力を分解した練習法がおすすめです。できたことを見つけて褒める声かけも忘れずに。
🎯 次男タイプ(遊びながら自然に習得タイプ)
年齢が小さい子や、兄弟・友達が近くで練習している環境がある子には、「練習させる」よりも「一緒に遊べる環境」を作ってあげる方が、プレッシャーなく自然と力が育つことがあります。
どちらが正しい・優れているということはなく、お子さんの年齢や性格に合わせて、2つのアプローチを組み合わせてみるのがおすすめです。
自宅で練習するなら室内鉄棒があると便利
今回ご紹介した練習は、どれも室内鉄棒があったからこそ、自宅で気軽に・毎日続けることができました。
室内鉄棒の効果や選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

まとめ
逆上がりができるようになる道のりは、子どもによって本当にさまざまです。
- 🟠 逆上がりに必要なのは「ふり上げ・巻きつけ・体幹」の3つの力
- 🟢 苦手な部分が分かれば、そこだけを補う練習を取り入れられる
- 🔵 できたことに注目した声かけが、子どものモチベーションを支える
- 🟡 兄弟や友達が近くで練習する環境があれば、遊びながら自然に習得することもある
「練習してもなかなかできない」と悩んでいる方も、「練習させなくちゃ」と焦らなくていい場合もある、ということが少しでも伝われば嬉しいです。
お子さんに合った形で、ぜひ逆上がりに挑戦してみてください。
運動の土台づくりから始めたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
🏃 道具を揃えても「継続」が難しい…そんなときは
逆上がりに限らず、グッズを揃えてもなかなか続かない、どう練習させたらいいかわからない。そんなときは専門家と一緒に取り組めるオンライン運動教室がおすすめです。
私が実際に体験して自信を持っておすすめできるのが「へやすぽアシスト」。作業療法士・理学療法士などのプロが、お子さんに合わせた運動プログラムを一緒に考えてくれます。





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