「先生に相談したいけど、どう切り出せばいいの?」「変な親だと思われないかな…」
お子さんの発達が気になっても、保育園や幼稚園の先生への相談はハードルが高いと感じている方は多いと思います。
作業療法士として一般科病院に勤務しながら、発達がゆっくりめの次男を保育園に通わせているパパとして、OTとして学んできた知識と子育ての経験から、先生への相談のコツをお伝えします。
なぜ先生への相談が大切なのか

親が家で感じている困り感と、園での様子は必ずしも一致しません。
「家では問題ないのに園では…」「家では大変なのに園では問題ないと言われる」、どちらのパターンもあります。
先生への相談が大切な理由は3つあります。
- 集団の中での様子を知れる:家では見えない困り感が、集団生活の中で現れることがある
- 先生が関わり方を工夫できる:状況を共有することで、園側も配慮しやすくなる
- 相談記録が支援につながる:療育や就学相談の際に「園でも気になっていた」という情報が重要になる
OTとして感じるのは、「チーム」で子どもを支えることの大切さです。
親だけ、先生だけ、専門家だけでなく、情報を共有しながら連携することが子どもの助けになります。
先生への相談、こんな切り出し方がスムーズ

「どう話せばいいかわからない」という方のために、実際に使いやすい切り出し方の例を紹介します。
場のとり方
お迎えの際に立ち話でもできますが、少し踏み込んだ話をしたいなら「少し時間をいただけますか?」と事前にお願いするのがベストです。
連絡帳やアプリで「今週中に5〜10分ほどお話できますか」と一言入れるだけでOK。
切り出しの例文
- 「最近、〇〇のことで少し気になっていることがあって…園ではどんな様子ですか?」
- 「家ではこういう場面で困ることがあるんですが、園でも似たようなことはありますか?」
- 「専門家に相談しようか迷っているんですが、先生はどう思われますか?」
「うちの子はダメな子で…」という否定的な入り方ではなく、「一緒に考えてもらえますか」という姿勢で伝えると、先生も答えやすくなります。
相談するときに伝えると役立つ情報

「何を話せばいいかわからない」という場合は、以下の内容を整理しておくと話がスムーズです。
- 具体的な困り場面:「着替えに時間がかかる」「順番待ちが難しい」など、抽象的ではなく具体的に
- いつ頃から気になっているか:「半年前くらいから」など
- 家でどう対応しているか:「こう声かけしたらうまくいく」「これだとうまくいかない」
- 医療・相談機関を利用しているか:「発達相談に行ってみようかと思っている」なども共有

うちでは連絡帳に「家ではこんな場面で困っています」と書いてから面談をお願いしました。先生も事前に把握してくれていたので、スムーズに話が進みました。
また、市の発達相談窓口にも定期的に相談していたのですが、そのたびに「今日はこんな話をしてきました」と保育園にも報告するようにしていました。
相談先と保育園をつなぐイメージで動くことで、先生も「では園でもこういう点を意識してみます」と言ってくれるようになり、自然と連携が生まれていきたと思っています。
相談して先生の反応が「様子を見ましょう」だったとき
「様子を見ましょう」と言われると、「じゃあ何もしなくていいのかな」とモヤっとすることがあります。でも、これは決して「問題ない」という意味ではありません。
先生も「確信が持てない段階では断言しにくい」という立場があります。そのときは次のように続けてみてください。
- 「今後、特に気になることがあれば教えていただけますか?」
- 「定期的に教えていただくことはできますか?」
- 「一度、専門家に相談してみようと思っているのですが、先生から見て何か伝えたほうがいいことはありますか?」
先生との関係は「その場で解決する」ではなく、継続的につながっていくものです。一度の相談で終わりにしなくていい、というのが大事なポイントです。
継続して相談してよかった、と感じた瞬間
ある日、保育園からこんな手紙が届きました。👇

次男が昼に「ラーメン食べたい!」と何度も口にしながら駄々をこねたそうで・・。
先生はそんな次男としっかりと向き合ってくれ、ラーメンの絵と一緒に手紙を書いてくれていたんです。
正直、ほっこりしすぎて、しばらく眺めてしまいました(笑)。
「ちゃんと見てくれてるんだ」と、じわっときた瞬間でした。
大きな出来事ではないけれど、こういう細やかな関わりが生まれているのは、相談を続けてきたことで先生との信頼関係が少しずつ積み重なってきたからなのかな、と感じています。
「先生に相談し続けてよかった」と、心から思った出来事でした。
先生に相談することへの心理的なハードルを下げるために

「モンスターペアレントだと思われないか」「うちの子が浮いてしまわないか」と心配する気持ち、よくわかります。
でも、子どもの困り感を一番理解しているのは親です。
その感覚を伝えることは、決して過保護でも大げさでもありません。
先生たちも、保護者からの情報があるほど子どもに合った関わり方ができます。「相談してくれてよかった」と感じてくれる先生は意外と多いものです。
「親が動く」ことが子どもの環境を変える一番の力。
今日からまず一歩、先生に話しかけてみてください。


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