体操と水泳どっちを習わせる?兄は水泳・弟は体操のOTパパの結論

逆立ちをする子どもとクロールで泳ぐ子ども(体操と水泳どっち?) おうち運動あそび

「体操と水泳、習わせるならどっちがいいんだろう?」

子どもの習い事を考えはじめると、一度は迷う組み合わせだと思います。

わが家は、長男(小3)が水泳、次男(年長)が体操に通っています。同じスポーツクラブで、両方の教室を見てきました。

どちらかに肩入れする理由は、特にありません。

その立場から、先に結論を言います。

👉 迷ったら、水泳。

ただし、水泳より先に考えたほうがいいケースが2つあります。

作業療法士として子どもの発達を見てきた視点と、兄弟2人の実際の様子から、理由を順番にお伝えします。

結論:迷ったら水泳。「家では身につかないほう」を教室に任せる

キックボードを使ってプールで泳ぐ子ども

理由はシンプルです。水泳は、教室に通わないとほぼ身につかないからです。

人は生きていくうえで、陸の上を移動し続けます。

歩く・走るといった動きは、特別な練習をしなくても、毎日の生活の中で自然と練習されていきます。

一方で、水の中を移動する機会は、ふだんの生活にはほとんどありません。わざわざ経験させないと身につかない力です。

昔は川で遊ぶうちに自然と泳げるようになった、という話も聞きます。私の親もそうだったようです。

でも今は、そういう環境で育つ子はほとんどいないと思います。

家族でプールに行くことはあっても、毎週しっかり泳ぐ練習をするのは、家庭ではなかなか難しいですよね。

水に落ちたり溺れたりする場面は、そうそうあるものではありません。

それでも、万が一のときに少しでも水の中で動けることは、身につけておいて損のない力だと考えています。

では、体操はどうか。

体操で育つ「手で体を支える」「逆さまになる」「回る」といった動きは、家の遊びである程度おぎなえます。

次男の通う体操教室は、鉄棒・マット・跳び箱の3種目を行っているのですが、鉄棒だけが飛び抜けて得意で、今では逆上がりも簡単にできるんです。

理由は、はっきりしています。わが家には室内鉄棒があって、出しておけば勝手にぶら下がっているからです(笑)。

練習しているつもりはなくても、触れる回数が多いから、自然とできるようになる。

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跳び箱は家に置けませんが、跳び箱に必要な動きも、家の遊びで経験できます。

  • カエル跳び(手をついて、体を前に運ぶ)
  • 馬跳び(親の背中を跳ぶ)
  • 手押し車(手で体重を支える)

体操教室でやる動きは、家でもある程度おぎなえるということです。

道具なしでできる親子の運動遊びは、こちらの記事でもまとめています。

ただ、正直に言うと、支える・逆さま・回るといった動きは、今の子どもの生活からは減ってきています。

だから体操にも、ほかでは代わりのききにくい良さがあります。「水泳が上で、体操が下」という話ではありません。

体操と水泳の違いを比べてみた(OTパパ目線+わが家の実際)

跳び箱をする子どもとプールで泳ぐ子どもの比較

両方の教室を見てきて感じた違いを、表にまとめました。

体操水泳
身につく力体を支える・逆さま・回る・跳ぶ水の中を移動する・全身の体力
教室の環境器具が近くにあり、目移りしやすい水に入れば1時間出ない
順番待ち跳び箱・鉄棒などで発生比較的少ない
持ち物飲み物・タオル・上履きキャップ・ゴーグル・水着・バスタオル・飲み物
終わったあとそのまま帰れる着替え・髪を乾かす時間
家での手間普段着と一緒に洗濯水着の手洗い

表のなかで、特に見てほしいのは「教室の環境」です。これは実際に通わせてみて、はじめて気づいた違いでした。

体操教室は、跳び箱・マット・鉄棒などの器具がすぐ近くに並んでいます。次男は順番を待っている間に、ほかの器具に目移りしたり、ふかふかのマットに寝転んでしまったりすることがあります。

気が散りやすい子にとっては、刺激が多い場所で、しかも待ち時間があるという状況がいちばん難しい条件です。体操はまさにその組み合わせで、一度水に入ったら1時間上がらない水泳は、その反対です。

きっかけは短期教室で。やらせたいほうを先に体験させよう

CHANGEがCHANCEに変わる木のブロック(短期教室は習い事を選ぶチャンス)

スポーツクラブの多くは、夏休みや冬休みに短期教室を開いています。

うちの子たちは、自分から「これを習いたい」と言うタイプではありません。なので、きっかけづくりとして短期教室を使いました。

長男は水泳の短期教室に行ってみて「習いたい」と言い、そのまま入会。

次男は、お兄ちゃんと一緒に体操の短期教室に参加して「やりたい」となり、体操を始めました。

振り返ってみると、2人とも最初に体験した種目を選んでいます。

それもそのはずで、短期教室は「入会してもらうこと」も目的のひとつ。子どもが「楽しい!」と感じるように、楽しさを前面に出してつくられています。

そして子どもは、先に体験して楽しかったものを「やりたい」と言いやすい。

だから、親としてやらせたいほうがあるなら、それを先に体験させるのがいちばんだと思います。押しつけではなく、きっかけづくりです。

「迷ったら水泳」と考えるなら、まずは水泳の短期教室から。

注意:短期教室が楽しかった=向いている、とは限らない

手のひらを前に出して「待った」をする人(短期教室の楽しさに注意)

この夏、次男が水泳の短期教室に参加しました。

入ったのは、水に慣れるためのクラスです。水の底に沈めたゴムボールを「宝物」に見立てて潜って拾うなど、遊びが中心の内容でした。

次男は、もともと水に顔をつけるのが怖い子でした。それでも、このクラスで顔をつけられるようになりました。

水泳教室は、たいてい水慣れから始まります。水が怖い子でも、心配しすぎなくて大丈夫です。

ただ、これが次男にはとても楽しかったようで、帰ってきて一言。

「水泳やりたい!体操やめたい!」

ここは、少し冷静に見る必要があると思っています。

次男が比べたのは、遊び中心の入門クラスの水泳と、1年近く通って課題も出てくる、いつもの体操です。条件が、そろっていません。

入門クラスや短期教室は、楽しさが中心。でも級が上がれば、どちらも練習は本格的になっていきます。

実際、長男も最初は短期教室で「楽しい!」と言って水泳を始めました。

それが今では、ひたすらクロールやバタフライの練習をして、体力的にもきつくなり「きついー」と言っています(笑)。

体操も水泳も、最初は楽しさ重視。結局どちらも大変になるのは同じです。

「短期教室が楽しかったから向いている」とは、言い切れません。

もんパパ
もんパパ

次男が「水泳は楽しい」と言うのを聞くと、長男の「きついー」が頭に浮かびます。いずれ次男にも、その日は来るはず。そのときにどう支えるかのほうが、大事なのかもしれません。

「迷ったら水泳」にも例外がある。先に考えたい2つのケース

青い駒の中にひとつだけある赤い駒(例外のケース)

集団の習い事が心配な子

次男は発達の面で少し気になるところがあり、「集団での習い事についていけるだろうか」という心配がありました。

それでも体操を始められたのは、お兄ちゃんと一緒に短期教室へ参加できたからです。

一人では心配でも、きょうだいや仲のいい友達と一緒なら参加できることがあります。この場合は、種目より「誰と一緒に行けるか」で選んでもいいと思います。

それでも集団がまだ難しそうなら、無理に集団から始めなくても大丈夫です。

わが家の次男は、体操教室と並行して、オンラインの個別運動教室「へやすぽアシスト」も利用しています。

画面越しに先生が1対1で見てくれるので、順番待ちもなく、その子のペースで体を動かせます。体験の様子はこちらの記事にまとめています。

子どもが自分から「これがやりたい」と言ったとき

これがいちばんです。

子どもが自分から「やりたい」と言ったものがあるなら、迷わずそれを優先していいと思います。

自分で選んだものは、少しきつくなっても踏んばりやすいからです。

体操と水泳、両方やらせるべき?

たくさんの「?」の吹き出し(両方やらせるべき?)

「どっちにも良さがあるなら、両方やらせたほうがいいの?」と思う方もいるかもしれません。

両方やれるなら、もちろんそれも良いと思います。

ただ、わが家の長男は、体操の短期教室を楽しんだうえで、「水泳と両方だと疲れる」「生活にゆとりがなくなりそう」と考えて、体操は習わないことを選びました。8歳なりに、自分の生活を考えての判断です。

小さいうちはいろんな運動を経験したほうがいい、というのはその通りだと思います。でも、一度に増やす必要はありません。ひとつずつ、順番に経験していけばいいと考えています。

わが家では、次に移るときの区切りを決めています。今の習い事で「できた!」を一つ達成してから、次へ。

次男に「体操やめたい」と言われたときも、「まだもう少し、体操頑張ってみようか」と返して、こんな約束をしました。

「低い跳び箱でいいから、一人で跳べるようになったら、体操を卒業して水泳をやろう」

「新しいことをやりたい=今のは捨てる」が当たり前になると、「大変なことは避ければいい」という考え方がついてしまいそうで。逃げるのではなく、「できた!だから次の挑戦へ」にしたかったんです。

約束をしてからは、次男が「体操やめたい」としつこく言うことはなくなりました。日によってはマットに寝転んでしまうこともありますが、本人なりのペースで頑張っています。

水泳は習わせたい。
でも、体操でひとつ成功体験を積んでから。
それが、いまのわが家の答えです。

まとめ

  • 迷ったら水泳。水の中の移動は、教室に通わないとほぼ身につかない
  • 体操の動きは、家の遊びである程度おぎなえる(ただし体操ならではの良さもある)
  • きっかけは短期教室で。やらせたいほうを先に体験させる
  • 短期教室の楽しさは、ずっとは続かない。結局どちらも大変になる
  • 集団が心配な子は、きょうだいや友達と一緒の短期教室から
  • 両方やるなら順番に。区切りは「できた!」で

体操と水泳、どちらを選んでも、子どもの体にとって良い経験になることは間違いありません。

大事なのは、どちらを選ぶかより、始めたあとに「できた!」を一緒に喜んであげられるかだと思います。

次男が跳び箱を跳べる日が来たら、また報告しますね。

「集団の教室は、まだちょっと心配」「家で何をしてあげればいいのかわからない」

体操も水泳も、集団の教室には順番待ちや、まわりのペースがあります。その前に、体の土台を個別で見てもらうという方法もあります。

わが家の次男は、体操教室と並行してオンラインの運動教室「へやすぽアシスト」を利用しています。作業療法士や理学療法士が1対1で、その子に合った運動遊びを考えてくれます。無料体験があるので、雰囲気を見てから決められます。

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本記事は作業療法士としての知見と個人の経験に基づく情報提供であり、医学的診断や個別の医療アドバイスを目的としたものではありません。お子さまの発達についてご心配な場合は、専門機関にご相談ください。

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