かけっこが遅い子は何から練習する?7位→3位になったわが家の記録

おうち運動あそび

「うちの子、かけっこが遅い…」「走り方がなんだかぎこちない」。運動会や園庭で走る姿を見て、気になっていませんか。

わが家の長男(小3)も、2年生の徒競走は8人中7位。本人が悔しがったのをきっかけに親子で練習を始め、3年生の運動会では3位に入賞できました。

この記事では、作業療法士(OT)として学んできた知識とこの実体験から、走りが遅い・ぎこちない子の背景にある「3つの土台」と、わが家で実際にやった練習を紹介します。


かけっこが遅いのは才能のせい?

「足の速さは生まれつき」と思われがちですが、小学生くらいまでの走りの差は、才能よりも走り方のクセと経験量によるところが大きいです。

走るという動作は、腕振り・脚の動き・姿勢を同時にコントロールする高度な全身運動。
クセがあればその分ブレーキがかかりますし、逆に言えば、クセを直せば伸びしろがあるということです。

そしてもうひとつ大事なのが経験量。
今の子どもは、意識しないと日常で走る機会がほとんどありません。
走り込む経験が少ないまま運動会本番だけ走れば、遅くて当然なんです。

もんパパ
もんパパ

昔は走ることが日常にありましたが、今の子は親が「走る機会」を作らないと、本当に走らないんですよね…。


OTが見る「走りの3つの土台」

走りをOTの視点で分解すると、速さを支える土台は大きく3つあります。お子さんの走る姿を見るときのチェックポイントにしてください。

① 腕振り|推進力のエンジン

腕と脚は連動しています。腕がプラプラして振れていない子は、脚だけで進もうとしてスピードが出ません。特に見落とされがちなのが腕を「後ろに引く」動き。前に振るより、後ろへの引きが弱い子が多いです。


② つま先で地面を蹴る感覚

速く走るには、つま先で地面を蹴って進む必要があります。足の裏全体をペタッと着けて「パタパタ」と音を立てて走る子は、地面を蹴る感覚(足裏からの感覚情報)がまだ育ちきっていないサインです。


③ 手と足の協調|リズムよく入れ替える力

「右腕を引くと同時に右脚を上げる」のように、手と足を別々に・でもリズムを合わせて動かす協調運動が走りの正体です。ここがぎこちないと、動きがバラバラに見えます。


【実話】徒競走7位→3位入賞。わが家の練習記録

長男の学校の徒競走は8人ずつ走り、3位以内に入ると順位カードがもらえるルール。
2年生では7位で、本人はかなり悔しかったようです。
「3年生ではカードをもらいたい」と、冬から親子で練習を始めました。

まず走り方を観察。気になったのは2つ

  • 腕の振りが小さく、推進力につながっていない(特に後ろへ引く動きが弱い)
  • つま先で蹴らず、足裏全体をペタペタ接地させて走っている

気になる点は正直たくさんありましたが(笑)、欲張らず「遅さの一番の原因」と考えたこの2つに絞りました。課題を絞るのは練習を続けるコツでもあります。


練習①:後ろに「肘打ち」で腕振りを直す

「腕を振って!」と言葉で言っても、子どもにはなかなか伝わりません。
そこでわが家では、私がクッショントランポリンを長男の後ろに構えて、「後ろの人に肘打ちするつもりで!」とクッションに肘を打ち込む練習をしました。

「後ろに引く」という見えない動きが、「クッションに当てる」という分かりやすい目標に変わるので、一気に腕振りが変わりました。クッションなら当たっても痛くないのもポイントです。


練習②:その場で手足の入れ替えステップ

もうひとつは、その場で跳ねながら手と足をリズムよく入れ替える練習。つま先で床を蹴ることを意識させながら、腕の動きも一緒に合わせます。走りを「その場でできる協調運動」に分解した形です。


そして何より「走る機会」を増やした

練習メニューと並行して、鬼ごっこをしたり、私も本気でかけっこ競争に混ざったり、とにかく走る経験そのものを増やしました。
振り返ると、これが一番効いた気もしています。

結果、3年生の運動会で見事3位に入賞。
目標だったカードをもらい、本人は「次はもっと上を目指す」と言っています。
次の課題はもも上げと歩幅(1歩の大きさ)。来年に向けて、また親子で取り組む予定です。


年齢・タイプ別|おうちでできる走りの土台づくり

長男は「速くなりたい」という明確な目標があったので、トレーニング的な練習でも続きました。
でも、同じやり方が全員に合うわけではありません。
実際、年長の次男は「楽しくないとやらなーい!」というタイプで、現在悪戦苦闘中です(笑)。


小学生・目標がある子:課題を絞った練習型

  • 腕振り:後ろにクッションを構えて「肘打ち」練習
  • つま先の蹴り:その場で手足の入れ替えステップ
  • 実践:鬼ごっこ・親子かけっこ競争で走る機会を増やす

未就学児・遊びたい子:遊びの中で土台づくり

小さい子や遊びタイプの子には、練習ではなく遊びとして土台の感覚を経験させるのがおすすめです。

  • トランポリン・ジャンプ遊び:つま先で蹴る感覚を遊びながら入力できる
  • 親の手に足でタッチ・フープタッチ:脚を狙った場所に動かすコントロール
  • 動くタオルをジャンプでかわす遊び:タイミングよく跳ぶ協調運動

こうしたジャンプ系・タッチ系の遊びは、室内でできる親子の運動遊び図鑑で感覚別にまとめています。
わが家の次男にも、クッショントランポリンをさらっと差し出したり、兄と鬼ごっこをさせたり、まずは「走る・跳ぶ機会」を用意するところから始めています。

ちなみにクッショントランポリンは腕振り練習のクッション役にもなって、わが家ではかなり万能選手です。詳しくはクッショントランポリンの半年レビューをどうぞ。


気になるときは、専門家に頼ってOK

ここまで、実話に基づき子どもの走りについてお話ししてきました。

走りだけでなくジャンプやボール投げなどを行っていて、
「あれっ?うちの子、全身の動きが年齢に比べて全体的にぎこちない気がする・・。」
そんな風に思う場合は、練習の前に園や学校の先生、かかりつけの小児科に一度相談してみると安心です。

「病院に相談するほどではないけれど、専門家の目があると心強い」
という温度感なら、発達の知識を持つコーチが子どもに合わせて運動メニューを組んでくれるへやすぽアシストで、相談しながら運動を進めるのもひとつです。
わが家の次男もお世話になっています。


まとめ|遅いのはクセと経験量。だから変えられる

  • 小学生までの速さの差は、才能より「走り方のクセ」と「走る経験量」
  • チェックポイントは3つ:腕振り(特に後ろへの引き)・つま先の蹴り・手足の協調
  • わが家は「肘打ち腕振り」と「入れ替えステップ」の2つに絞って7位→3位に
  • 遊びタイプの子はトランポリンや鬼ごっこなど遊びで土台づくりから
  • 走り以外も全体的にぎこちない場合は一度相談を

「悔しい」が「できた!」に変わったときの子どもの顔は最高です。運動会に向けて、親子で楽しく走ってみてください。

本記事は作業療法士としての知見と個人の経験に基づく情報提供であり、医学的診断や個別の医療アドバイスを目的としたものではありません。お子さまの発達についてご心配な場合は、専門機関にご相談ください。

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